「30日でできる! OS自作入門」川合 秀実


新規に発行されるコンピュータ系技術書のタイトルは一通りチェックしているのですが、ひさびさに「お?」と思わせてくれるタイトルでした。発行されたということで早速購入してきました。
プログラマにとって「自作OSを作る」は一度は夢見ることのひとつです。自分もご多分に漏れず一時期は「Lions’ Commentary on UNIX」を読んでいたこともありました。しかし、OSを作るなんて、常人にはできることじゃありません。技術力の問題もありますが、その前に気持ちが折れます。WindowsでもMacでもUNIXでもいいですが、それらを一般ユーザーより詳しく知っているプログラマは、これらのすごさを知っており、「自分に作れるわけがない」と萎縮してしまいます。

ほとんどの人がそうなるところを乗り越えてOSを作り上げた人はそれだけでスーパープログラマといえると思います。Linuxでも、モナーOSでも、一緒です。
この本の作者もそういうすごい人の中の一人です。この本を通して32BitCPUで動作し、GUIを持ったOSを一から作れます。最初はバイナリエディタでディスクイメージを書き(アセンブラですらない)、フロッピーディスクから起動するところからスタートします。
タイトルにあるとおり、30日(30章+序章+あとがき)という構成になっており、徐々にステップアップしてOSを作っていくことが出来ます。1日22ページほどの分量ですが、密度が濃いので理解して実際に動作させるためには1日当たり2時間ぐらいはかかると思います。(ここでコードを手打ちすることが非常に重要と考えます。タイプミスをして、誤動作し、それを直すというステップが非常に重要です。付属のCD-ROMからソースコードをコピー&ペーストしてはまったく身につかないと思います。)
700ページほどある本ですが価格は3990円と非常にリーズナブル。洋書の翻訳なら6000円はするであろう内容です。日本語ネイティブですから、文章が読みやすいのもポイントです。


「30日」とのことですが、毎日進めていくのは自分にはやはり難しいと思うので、週に3日ぐらいのペースでやって行きたいな、と思います。2ヵ月半で最後までたどり着ける計算です。「気合を入れてやる→途中で滞る→遅れが蓄積する→諦める」ってパターンが多いですから、無理なく無理なく。

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コメント

  1. 匿名 より:

    いやー、わしもタイトル見ただけですが、読んでみたいと思いました!