THE EYE OF JUDGMENT おもしろい

THE EYE OF JUDGMENT
PS3のゲームなんですが、これが大当たり。買って良かった。
ジャンルはカードゲームで特徴的な点としてはPS3にカメラを接続して実際のカードを読み取るところ。1対1の対戦形式で3×3のフィールドの過半数を先に占拠した方が勝ち。
最初は技術デモに近い作品だと思っていたんですが、カードゲーム好きとしては「マンガの中だけにしかない理想のカードゲーム」への新たな一歩なので、触っておきたいところ。クソゲー覚悟で1万円投資したんですが、意外や意外、非常に良く出来ている。カードゲームをコンピュータ上で再現する場合の問題点は

  • 画面が限られているので、場に出せるカードが有限枚になる
  • 行動できるタイミングが少くなる

の2つがあると思います。Magic:the Gathering(オフライン)と遊戯王(初めからコンピュータカードゲームへ展開)で比較しますと、Magicはどちらも無制限であるのに対し、遊戯王は前者は5枚、後者は自分のターンに先に出しておく必要がある、といった感じでした。だからといって、遊戯王がつまらないというわけではなく、出来る行動やデザインできるカードに制限が生じてしまい、その結果、ゲームが単調、もしくは大味になりがちということです。
ちなみにMagicも過去数回コンピュータカードゲームになっているんですが、ルールを忠実に再現しようとしたため、コンピュータカードゲームとしての快適さは皆無になっています。自分と相手のターンを1回ずつこなすだけで最低でも8回は「なにもしない」をクリックする必要があるという(笑)(「なにもしない」を自動で行うオプションもありますが、これはブラフが出来なくなるため、おもしろさ激減)
このさじ加減の難しさからまだまだ理想のコンピュータカードゲームは遠いなぁ、と思っていたのですが、THE EYE OF JUDGMENT(以下EoJ)はやってくれました。今現在のコンピュータの性能や通信速度の中では、この回答はベストの一つだと思います。
方向性としては、1ターンで出来ることをかなり少なくしています。その代わり、カードの展開速度や効果も同等に減少させています。今までのカードゲームでは1ターンで行っていたことを3ターンで行う感じですね。「自分のターン→相手のターン」が「自分のターン→相手のターン→自分のターン→相手のターン→自分のターン→相手のターン」に展開されたイメージ。ちょっと強いカードを出そうとすると1ターン以上の「溜め」が必要になりますし、1ターンなにもしなかったからといって戦況が一転することもありません。同じ「なにもしない」でも「相手のターン中に起こせるアクションがないからスキップを押す」と「次のターンに大技を使いたいからこのターンは”敢えて”なにもしない」じゃ自分の中の印象が違いますから。前者はだるそうに作業するイメージですが、後者は「今はちょっと不利になるけど、次は見てろよ、この野郎」となります(笑)
このゆったりとした展開が「読み」の面でも良い方向に作用してまして、表面上は五分の勝負に見えても6ターン後ぐらいに影響が出てきて傾いたりします。最後に勝利を決めるときも将棋の「寄せ」のように数回「王手」をかけて追い込んでいく感じになっています。Magicやっていた人にしかわからない例ですが、青使いだった人なら絶対気に入ると思うシステムです(笑)
この手のゲームでは気になるイカサマ対策もちゃんとしており、カードは山札から引くのではなく、事前に登録しておいたカードの中からコンピュータがランダムで選択するようになっています。リソースの管理やカードの処理などはコンピュータ処理なのでもちろん完璧です。ルール上での不正行為はあり得ないです。
一部の人にネガティブな感情を与えている情報としましては、ゲームに使用するカード、追加購入で1枚50円程度するのですが、これが簡単に複製可能というのがあります。EoJではカメラでカードを読み取るのですが、その際にカードを一意に決めるのはカードの上下に印刷された2次元バーコードなのです。読み取るカメラも100万画素程度の性能ですから、あまり厳格な判定は行っておらず、バーコードが一致したらOKとなります。当初は「特殊インクで印刷しているから複製不可」というふれこみだったのですが、実際には100円ショップで買ったサインペンやインクジェットプリンタでも十分に認識してしまうということに。
自分としては「ルールさえ管理出来ているならコピーカードはどうでもいい」というスタンスです。そもそもこの手のカードゲームのヘビーユーザは全カードをルール上使用できる最大枚数まで集めるものですし、そういう人でさえもカジュアルゲームではコピーカードを使うこともあるのが普通です。(Ex「この島、Cursed Scrollね〜」) カードを売りたいのなら、あまりボッタクリ価格にしないことか、コレクションアイテムとして魅力的にするのが正しいでしょう。EoJは、この点では落第生。カードは1枚50円もする上に最高レアリティの出現率が異常に低い。(確定情報ではありませんが、5パックに1枚との噂なので、40分の1ぐらい。2000円。最高レアリティのカードは20種類以上あります。目的の1枚を得るにはいくら必要でしょう?ちなみに同じカードは3枚まで入れられます)バーコード領域が大きいので、カードイラスト小さく、絵師にも力を入れていない。別の方法としましては長期に渡って渡ってこのゲームに投資を続けること。周辺グッズを売ったり、オフライン大会を主催したり(さすがにオフラインだとコピーカード使えませんしね)。こっちの方は期待しています。と思ったら、GAME JAPANの付録にカードイラスト入り全カードリストが。これ単体で見た目豪華にすれば1000円でも売れますって(苦笑) タカラは強欲すぎて商売が下手という印象。
長くなりましたので(タカラ嫌いだから熱が入った)、ここら辺で終わりにします。最後に購入を悩んでいる方に一押し。このゲームをデザインしたのはMagic:the Gatheringを作ったWizards of the Coastです。そりゃおもしろいわけだわ(笑)

THE EYE OF JUDGMENT(アイ・オブ・ジャッジメント) BIOLITH REBELLION 機神の叛乱
THE EYE OF JUDGMENT(アイ・オブ・ジャッジメント) BIOLITH REBELLION 機神の叛乱
  • 発売元: ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • レーベル: ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • スタジオ: ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
  • 価格: ¥ 7,984 (20% OFF)
  • 発売日: 2007/10/25
  • 売上ランキング: 144
  • おすすめ度 4.5

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